生産者STORY

 
JA魚沼みなみSTORY
 
天の恵みと農家の思いが生み出す日本一のブランド米
JA魚沼みなみ 営農部 笠原一幸さんに聞く
「魚沼産コシヒカリ」は、誕生から50年もの間、全国的に愛されているお米のトップブランドです。頭を垂れた稲穂が大地を黄金色に染める9月。生産地である新潟県南魚沼市を訪れました。
 
24年連続「特A」評価の「魚沼産コシヒカリ」
 
24年連続「特A」評価の「魚沼産コシヒカリ」
新潟県の南端に位置する、南魚沼市。ここは、東に八海山をはじめとする越後三山、西には魚沼丘陵を望む、盆地地帯です。
南魚沼の名産といえば、日本を代表するブランド米「魚沼産コシヒカリ」。日本穀物検定協会の食味ランキングでは、なんと24年連続で「特A」(最上ランク)の評価を得ています。
台風18号が過ぎ去った、秋晴れの日。あたり一面、黄金色に染まった、「魚沼産コシヒカリ」の産地を訪れました。
「今年の出来は、いいですよ!」と顔をほころばせながら迎えてくださったのは、JA魚沼みなみ、営農部の笠原一幸さんです。
「東京のほうではなかなか雨が降らなかったようですが、新潟は水不足に悩まされることはありませんでした。日中はときに35℃を超える猛暑日もありましたが、朝晩は10℃以上気温が下がることも多かった。お米作りの環境としては非常にいい状況でした。これから収穫の最盛期を迎えますが、いまから期待できると思っております」
言わずと知れた日本一のブランド米に、今年はさらなる太鼓判が押されました。

 
清流に育まれる日本一のお米
 
清流に育まれる日本一のお米
「新潟県のなかで、なぜこの南魚沼のコシヒカリがとりわけ高い評価を受けているのか。それは昼夜の寒暖差が大きいことに加え、山から流れてくる、清らかな水に秘密があるんです」と、JA魚沼みなみ、営農部の笠原一幸さんは言います。
その言葉に促されるように見渡せば、東には八海山をはじめとする越後三山、西には魚沼丘陵と、あたりは高い山々に囲まれていました。
「南魚沼の南北を流れる清流・魚野川には、八海山や谷川山系などの雪解け水が流れ込んでいます。このあたりは盆地なので夏は暑いのですが、冬ともなれば景色が一変するほどの豪雪地帯。山には年間を通して雪が溶けない場所もありますから、山の雪解け水が、夏にも冷たい水を運び、おいしいお米づくりをする環境を整えていてくれるんです」
南魚沼の田んぼには、6月から8月にかけてホタルの群生が瞬き、幻想的な光景が広がるのだとか。そうしたお話しからも、いかに清らかな水でお米が作られているかがわかります。

 
南魚沼コシヒカリ発祥の地としての自負
 
南魚沼コシヒカリ発祥の地としての自負
多くの日本人にとってなじみ深いお米、コシヒカリ。今回は、南魚沼コシヒカリ発祥の地を訪れました。
「昭和29年に、うちの親父たちが、越南17号(現在のコシヒカリ)の試験栽培をここで始めたんです」
雲ひとつない秋晴れの空のもと、コンバインで稲を刈る息子さんをまぶしそうに見守りながらお話しくださったのは、「魚沼産コシヒカリ」の農家で、JA魚沼みなみ稲作振興協議会会長を務める廣田一利さんです。
「当時コシヒカリは倒伏や害虫に弱いなどの欠点があり、なかなか根付きませんでした。ただ、都会から来た人が食べて、おいしいと言ってくれたようですね。それならば守っていかねばということで、根気よく栽培を続けました。そのうちに、稲も徐々にこの土地に合って強くなり、食味も上がっていった。そうして全国にその名が知られるようになっていきました」
廣田さんの農地のすぐ近くには<魚沼産コシヒカリ発祥の地>の石碑があり、「先人達の英断と集落農家の継続を讃えて」と刻まれていました。廣田さんのお話しには、まさにその先人たちのご苦労と、おいしいものをつくることへの情熱が滲んでいました。

 
おいしさにこだわるから、おいしい米がとれる
 
おいしさにこだわるから、おいしい米がとれる
「南魚沼コシヒカリは、私たちの誇りです。これまでの歴史のなかで、ひとつの品種が50年もの間、トップブランドであり続けた例はほかにありません。ただ、お米離れや産地間競争が厳しくなってきているなかで、価格競争に入り込むのではなく、おいしいお米を作るということを、忘れずに考え続けていきたいと思っています」とは、「魚沼産コシヒカリ」の生産者であり、JA魚沼みなみ稲作振興協議会会長の廣田一利さんです。
JA魚沼みなみでは、おいしさいお米をつくるため、収量よりも品質と食味を重視した、無理のない栽培方法を推奨しています。1坪の田んぼには60〜65株の苗を植えるのが一般的とされていますが、南魚沼では50株植えが基本。
「植える間隔を広くとることで、土や根元にまでしっかり日光が当たり、丈夫で健康な稲をつくるのです」
昼夜の寒暖差、水の清らかさ、農家の情熱……。豊かな自然環境と人間の叡智が相まってはじめて、日本一の「魚沼産コシヒカリ」が誕生しています。