生産者STORY

 
ベジタブルスタイルSTORY
 
大潟村の若き農業集団
株式会社ベジタブルスタイル 代表取締役 信太惇吉さん
安全でおいしい米づくりを、持続可能な「商売」にしたい。現実を見据えながら米づくりを続ける若き農業集団がある。株式会社ベジタブルスタイル。米への並々ならぬ情熱を持つ信太(しだ)代表、彼の運命を変えた出会いは、いまから10年以上前、東京であった。
 
若き農業集団
 
若き農業集団
秋田県大潟村を拠点に活動する株式会社ベジタブルスタイル。20代、30代の若者たちで構成され、化学肥料と農薬を極力使わずに米をつくる農業集団である。その信太代表は、安全とおいしさ、低コストを追求し、米づくりを持続可能な「商売」とすることをモットーとしている。

 
「おいしい」というゴールに向かって
 
「おいしい」というゴールに向かって
「マニアックすぎてだれもわからないと思いますが」と信太代表は口を開く。
「米って、肥料によっても味が変わるんです。メンバーが主に使っているのは魚カス。アラを発酵させたり、米ぬかと合わせたりして使っていますね」
メンバーである農家の田んぼには、10日に一度、全員で回っているという。それぞれがいま、どのような状況かを確認するためだ。
「でもみんな、なかなか手の内を明かさないんです。『おいしい』というゴールに向かってどう攻めるかは、生産者それぞれに任せているので」と信太代表は語る。
そうしてつくられた米は、誰のものがどこに出荷されているか、逆追いできるシステムになっているという。
「お客さんからの意見は、作り手がきちんと引き受けるべきだと思うんです。そういう意味で、メンバーとの関係は契約農家さんに似ていますね」

 
運命を変えた出会い
 
運命を変えた出会い
このようなシステムによって、信太代表は地道に信頼関係を築いてきた。そしていまから5年前、ベジタブルスタイルは法人化される。しかし、そこに至るまでは決して平坦な道のりではなかった。
いまから10年以上前、信太代表は当時の仲間とともに、自分たちの米を担いで上京、営業活動をしていた。しかし、当然ながら順風満帆とはいかない。そんななか、一軒だけ話を聞いてくれた米屋があった。それが山田屋本店である。山田屋本店は、現在もベジタブルスタイルが育てたあきたこまちの発芽玄米を、Germer Roadで販売している。
「山田屋本店さんは、僕たちの最初のお取引先です。育てていただいたご恩もありますし、いい加減な米を出したら僕たちの会社がダメになる、と思っています」

 
大地への敬意を
 
大地への敬意を
米づくりを持続可能な「商売」にしたい。現実を見据えながら稲作の可能生と向き合い続けるベジタブルスタイル。信太代表の思う米づくりとは。
「米づくりは、基本的に土がやってくれることなんです。僕たちは所詮、そこに手を添えているだけ。それだけは見失わずにいたいと思っています」
大地の恵みに対する敬意。信太代表のその姿勢こそ、ベジタブルスタイルが愛され続ける所以なのかもしれない。