内モンゴルとの絆

 
あの光景は羊をさばいていた?
 
あの光景は羊をさばいていた?
ここでもよくモンゴルに行くと、羊の料理をいただくという話しをしていますが、この話しは、ツアーに参加して、ゲルに宿泊したときのことでした。
その日は、ゲルに宿泊する予定になっていました。長距離バスが宿泊地に到着。荷物をおろし、夕食までの間、しばらく自由な時間がありました。
見渡す限り人家もない大地。外でただぼんやりとしているだけでも、とても気持ちよく、皆さん、和んだ時間を過ごしていました。
夕食の支度ができ、みんなが大きなゲルに集まったとき、参加者のひとりの方が私に話しかけてきました。
「私、見ちゃったんです。このゲルの裏に、羊が、一頭、連れていかれて、数人に取り囲まれているのを。きっとあれ、羊をさばいていたんじゃないかって思って。私、羊、食べられないかも」と。
それからしばらくして、丸焼きの羊料理が登場しました。
羊の丸焼きは、お客さまへの歓迎の意味もあるのだと聞いたこともあったので、おそらく、その人が見たのは、あの料理のためだったのかもしれません。
生きているものをさばくなんて「なんて残酷な」と思ってしまいますし、都会に住んでいると、肉も魚もパックになっていて、それが生きていたものだったということを、つい、忘れてしまいそうになりますが、お肉をいただくということは、生きていたものをいただくということなんだとあらためて認識することができました。
内モンゴルへの旅は、毎回、いろんなことを気づかされます。