内モンゴルとの絆

 
モンゴル力士、ジンギスカン鍋、蒙古タンメン…
 
モンゴル力士、ジンギスカン鍋、蒙古タンメン…
「モンゴル」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
相撲、ジンギスカン鍋、蒙古タンメン……。
しかし、そのどれもが、私たちとつながりの深い、内モンゴルとは、あまり縁がありません。
「モンゴル」の名称を持った地域は、ふたつあります。
ひとつは「モンゴル国」。中華人民共和国の北に位置し、相撲力士の白鳳や鶴竜の出身地です。モンゴル力士と言われる方々の多くは、モンゴル国の出身です。
もうひとつは、中華人民共和国のなかの「内モンゴル自治区」。内モンゴル自治区出身の力士は、昨年、引退した蒼国来しかいません。
それからジンギスカン鍋。あの特殊な形の鍋は、かつて、モンゴル軍の兜だったと言ったり、モンゴル帝国の祖、チンギス・カンが兵士たちにふるまった料理から始まったとか言うことがあるようですが、あの鍋の形と料理は、日本で考えたもののようです。
最近、コンビニエンスストアでも手に入るインスタントラーメンなども監修している「蒙古タンメン」。これも蒙古とは名付けられていますが、モンゴルとは関係ありません。
そもそも日本で「蒙古」=「モンゴル」ととらえていますが、作家、池波正太郎は、その著書「街道をゆく」のなかで、「『蒙古』という漢民族がことさらモンゴルの音にあてた漢字には、馬鹿、無智という語感が重なっている」と書いています。
私たちの第二の故郷ともいえる内モンゴルを、正しく理解しましょう。