内モンゴルとの絆

 
かまどの匂いに郷愁を感じる
 
かまどの匂いに郷愁を感じる
モンゴルの人たちの家「ゲル」。中国の言葉で「パオ」。内モンゴルでは中国の言葉を使って「パオ」と呼ぶことが多いようですが、木などで放射線状に組まれた屋根を、蛇腹式の壁の上に乗せ、壁の周囲をフェルトなどで囲んであります。
中はいたってシンプル。中央にかまど、寝るためのスペース、あとは荷物を置いておくスペースがあります。
中央のかまど、日本では炭などを燃やしますが、モンゴルでは昔から、家畜の糞を燃料として使っています。糞を乾燥させてかまどにくべるのです。
日本人が炭の匂いに郷愁を感じるように、モンゴルの人たちは、この燃料が燃える匂いがすると、故郷を思い出すそうです。