内モンゴルとの絆
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ひとりでやった大失敗
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あれはたしか北京だったと思います。夕方、ひとりで市内を散歩していたときのこと。お腹がすいたので、小さなレストランに入りました。
ひとりで座った私に、ぶっきら棒にメニューを差し出す店員。そこは地元の人たちが、普段、食事をするレストランらしく、英語も日本語も通じませんでした。
メニューも中国語でまったく理解できませんでしたが、おそらくこれは「餃子」のことだろうと思い、メニューのその部分を指さし、店員の方に「チャオズ?」と聞いたら、通じたのか、うなずいてくれました。
よし!ここはビールと餃子で一杯!と思い、人差し指を立てて、「チャオズ、1、ピージウ、1」と注文しました。ちなみに「ピージウ」はビールのこと。こんな片言の中国語が通じたのか、ビールを1本、持ってきてくれました。やった!あとは餃子を待つのみ……。
しばらくしてその店員が持ってきてくれたのは、40cmぐらいの大皿。その上には、水餃子が山のように盛られていました。
1人前のつもりだったのに!とても食べきれず、ホテルに持って帰ったのですが、ことの顛末をガイドの方に話したら、「それは1人前ではなくて、一斤ですね。こちらのレストランでは重さで注文することがありますから。そして、一斤は600gくらいだと思います」とのこと。
それはきっと餃子の総重量が600gだったのではなく、使っているひき肉の重さか、もしくは皮の重さが600gだったのでしょう。だって大量の水餃子でしたから……。ホテルに戻って、みんなに分けて食べていただきました。「1」と言っても、単位のチェックをお忘れなく。