金鋒先生一代記
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中国の文化大革命
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中国の文化大革命がどのような時代だったのか。
経験していない私たちにとっては、とても想像することができませんし、若い方々にとっては歴史の1ページにすぎないかもしれません。
ひとことで言うと「封建的文化、資本主義文化を批判し、新しく社会主義文化を創生しよう」というもので、封建的、資本主義的なものはことごとく排除されていったといいます。
日本人や日本にかかわった人たちも、日本侵略主義などと罵られ、やり玉にあげられたそうです。
山崎豊子さんの小説「大地の子」では、日本人残留孤児だった主人公が文化大革命時代の中国で受けた数々の苦難を描いています。
また、私たちが緑化支援運動でお世話になった烏雲(ウユン)先生もこの時代、数多くの苦労をしたそうです。
そんな時代、日本で新聞記者として活躍していた金鋒博士のお父さまにも、「日本のスパイ」だという嫌疑がかけられ、一家全員、河南省に強制移住させられてしまいます。
フフホト市という都会から田舎へ。金鋒博士、12歳のときでした。