金鋒先生一代記

 
幼少期の金先生2
 
幼少期の金先生2
中国・内モンゴル自治区、フフホト市で生まれ、その後、北京へ。それから「文化大革命」が起き、金先生のお父さまに「日本のスパイだ!」という嫌疑がかけられ、河南省の貧しい村に移住。田舎から都会へ、そしてまた田舎へ。とても粗末な家でしたが、自然に興味を持っていた金先生にとって、田舎での暮らしはむしろ楽しいものでした。犬や猫とたわむれ、草木を見て楽しむ毎日。苦労があったといえば、学校での勉強でした。授業はおもしろくなく、試験はカンニングで切り抜け、なんとか中学校を卒業したものの、当時の学力レベルは小学6年生程度だったそうです。その後、お父さまのスパイ嫌疑も晴れ、再び、北京に引っ越し、北京の高校に通うことになりましたが、先生からは「高校生とは思えません。小学生のようだ」とすら言われ、恥ずかしい思いから、やっと本気で勉強をするようになりました。